参加産地のねぎ紹介

青森県南部町「南部太ねぎ」

現在流通しているネギのほとんどはF1種子と言って人工的に交配され、 見栄えが良く、栽培しやすく、収量も多くとれる品種に改良された品種が ほとんどです。その品種改良の際、見栄えや収量の多さと引き換えに ねぎ本来の柔らかさや甘さが奪われてしまいました。  南部太ねぎは、寒さで葉は折れ、見栄えも悪い。 市場流通に出せなくなっていき、生産者はわずか1人になってしまいました。 その農家さんが作り続けていなければ南部太ねぎは絶滅していたでしょう。  そんな時太ネギを救ったのは地元の農業高校の生徒さんたちでした。授業で復活に取り組み、1年後 地元農家10軒と生徒が復活に向けて、スタートしました。柔らかいゆえ栽培は難しく三年がかりで販売 できるようにまでなりました。

宮城県仙台市「仙台井土ねぎ」

仙台湾沿岸の豊富な日射量と夏の涼しい海風に育まれ,甘み豊かでトロっと柔らかい「甘とろ」な食感が特徴

秋田県能代市「白神ねぎ」

Ⓒ2015秋田県んだッチ

秋田美人も食べている「白神ねぎ」は、世界自然遺産「白神山地」の麓、能代市を中心に栽培されています。

春ねぎに始まり、夏ねぎ、秋冬ねぎ、冬期間出荷する雪中ねぎなどと一年中収穫され、3年連続で10億円を突破した国内でも有数の生産地です。

白神ねぎは秋田美人の特徴でもある「色白で肌のキメ細やか」に似て「品質の高さと軟白部の輝く白さ」があります。また、やや太めで軟らかく、お鍋では口に入れるととろけてしまいそうな味わいがあり、生で食べるとシャキシャキしたねぎならではの歯ごたえも楽しめる逸品です。

山形県鶴岡市「雪中軟白ねぎ」

雪中軟白ねぎは辛みがマイルドでクセがなく、上品な甘みとやわらかさの中にサクッとした食感が特徴で、様々な料理に合う万能野菜です。緑の部分も格段にやわらかく、余すところなく食べられます。

雪中軟白ねぎの栽培は一般的な方法とは異なります。通常のねぎは白根部分が土に埋まっていますが、地上で白根部分を作ります。軟白ねぎはシートで覆い生育させることで、ねぎ自体に土の重さの負担をかけず、のびのびと成長できるので、固くならずに甘く柔らかな身に育つことができ、格別な味が生み出されます。

11月から3月が出荷のピークで、首都圏の市場にも出荷され、庄内の冬の特産品として定着しています。

山形県酒田市「平田赤ねぎ」

もしぇのん・あののん

山形県酒田市の平田地区で栽培されている伝統野菜です。その名の通り根元の部分がワインカラーのねぎで、分けつ(根元から枝分かれ)しない一本ねぎは平田の赤ねぎだけです。

何といってもその食味と色合いです。生のまま食べるときりっとした辛さが際立ち、火を通すと一転とろりとした口あたりの良い甘みに変化します。また独特のワインカラーは、料理に彩りを添え、華やかにしてくれます。

一般的な長ねぎの代わりに薬味として利用するとキリっとした辛みを楽しむことができます。適当な長さに切って炭火で焼くとトロっとした甘みを楽しむことができます。

鍋料理に使う場合は、完成直前に入れて煮すぎないようにすることがおいしく食べるポイントです。

山形県新庄市「最上ねぎ」

かむてん

山形県の北部、新庄盆地を中心とした1市4町3村で構成される最上地域は、平成21年より「長ねぎ」の産地化に向け取り組みを強化し、広域連携したうえで「最上ねぎ」の積極的な生産振興を図ってきました。栽培農家も格段に増え生産数量は年々増加し、平成29年は2,000トンを超え、有数の産地として成長しました。

豪雪地帯として知られる最上地域は、昼夜の寒暖差が大きい盆地であるため、ねぎの栽培に適しており、葉の緑色が濃く、みずみずしい美味しさが特徴です。また、徹底した土寄せにより、軟白(なんぱく)部分が綺麗に仕上がるのが自慢であり、市場からも高い評価を得ております。

福島県郡山市「阿久津曲がりねぎ」

郡山市阿久津地区を中心に栽培されている「阿久津曲がりねぎ」は,「甘い」「やわらかい」「風味が良い」の三拍子,その伝統のわざは「やとい」です。

阿久津地区の畑の土は粘土が強く,作土が少ない条件だったため,少ない土の量でネギの軟白部分を確保する技術として「やとい」(夏場にネギを掘り起こし斜めに植え替える作業)を行うことによって,曲がったネギが誕生しました。

茨城県坂東市「坂東ねぎ」

ねぎ爺

キレが良くシャキシャキとした食感で、甘みと辛みのバランスに優れています。

茨城県東茨城郡城里町「レッドポアロー」

葉鞘の軟白部が赤紫色になるのが顕著な特徴であり,那珂川流域の沖積土壌がその鮮やかな色を作り出すと言われています。白ネギに比べ甘みが多く,辛みが少ない。葉,葉鞘とも柔らかいのが特徴です。

群馬県安中市「上州ねぎ」

群馬県安中市は、県の西部地域にあります。浅間山・榛名山・赤城山などの火山灰土の土地が広がり特に水はけが良く比較的軽い土のため、覆土をしても順調に太く成長し栽培には適している土地であります。又、晩秋から寒中にかけて、西南部では浅間おろし中部では赤城おろしの乾燥した強風上州名物『からっ風』に吹きさらされて霜柱が出来る上州独特の気候風土の元で、じっくりと生育した『上州ねぎ』は甘みと旨味が抜群です。寒さも一段と厳しくなり、鍋料理に適した冬の季節限定葱です。

『上州ねぎ』の最大の特徴は、甘みと旨味を逃さないように皮をつけたままお届けしていることです。

葱には、血行を良好にし肩こり・疲労回復にも効果が期待されます。JA碓氷安中(安中市)では、今後、多くの人に『上州ねぎ』を味わっていただけるように生産振興を実施していきたいと思います。

群馬県甘楽郡下仁田町「下仁田ねぎ」

ねぎ坊

江戸時代の殿様にも愛された下仁田葱。熱すると甘く、とろけるような食感!

埼玉県深谷市「深谷ねぎ」

ふっかちゃん

深谷ねぎは一年中収穫されますが、収穫期によって「春ねぎ」「夏ねぎ」「秋冬ねぎ」に分かれます。薬味やなべ物、お味噌汁などに欠かせないねぎですが、深谷ねぎの旬はなんといっても12月頃から出荷が始まる「秋冬ねぎ」。寒さで甘みが増す冬の時期、深谷の大地が育んだ、甘くてやわらかい深谷ねぎのおいしさをぜひ堪能してください。

埼玉県吉川市「吉川ねぎ」

“巻きがしっかり、煮くずれ知らず”で知られる「吉川ねぎ」は、品質の高さ、味の良さで市場での人気が高いねぎです。特に6月から8月にかけて出荷される夏ねぎは、柔らかさとみずみずしさ、甘みと辛みのバランスが絶品です。ぜひ一度「吉川ねぎ」を味わってください。

新潟県新潟市「やわ肌ねぎ」

まいかちゃん

日本海側沿岸の砂丘地を中心に県内各地に産地があり、通年出荷・販売しています。甘みが多く、柔らかで越後美人の「やわ肌」を思わせるようなねぎです。秋から冬にかけて最盛期をむかえ、さらに食味が良くなります。新潟市食と花の銘産品に認定されています。

埼玉県越谷市「越谷ねぎ」

白身がしまっており、太くて長く、甘みと辛味が絶妙な高級ねぎ

千葉県松戸市「矢切ねぎ」「あじさいねぎ」

「矢切ねぎ」

矢切地域でねぎが本格的に栽培されるようになったのは、明治3、4年頃といわれており、当時の東京府下砂村(現:東京都江東区)から「千住ねぎ」の種子を譲り受け栽培したところ、河川によって運ばれた水分を含む砂と枯土が適度に混ざった土質が栽培に適していたことから、年々作付けも増大し明治12、13年頃からは市場へ出荷するようになりました。

その後、先代の後を引き継いだ後継者が組織的な研究活動により新技術をいち早く取り入れ、技術改善を図ってきたことにより、「全国農産物品評会」において三度の農林水産大臣賞を受賞し現在に至っています。

「あじさいねぎ」

あじさいねぎは、千葉県松戸市北部(小金地区)で栽培される葉ねぎ(青い葉の部分が多いねぎ)です。

その歴史は古く、江戸時代後期ごろに東京都葛飾区の周辺から伝わり、昭和50年代に本格的生産されるようになりました。

平成16年に「あじさいねぎ」で商標登録を受けています。

岐阜県羽島郡岐南町「徳田ねぎ」

「徳田ねぎ」は、岐南町・徳田地区で作られてきた、わが町自慢の特産物です。岐阜県の飛騨・美濃伝統野菜に認証されています。

冬の野菜・ネギは冷えた体を温め、疲労回復に効果があると言われており、この徳田ねぎは、柔らかくて癖が無く、白いところも緑のところも丸々食べられるのが特長です。

霜が降りるとネギはいっそう甘味が増し、12月から2月が収穫の最盛期です。

静岡県浜松市「姫ねぎ」

家康くん

寿司のネタとして使われることの多い「姫ねぎ(芽ねぎ)」。静岡県浜松市では、全国出荷量の約半分を生産しており、生産の難しさや日持ちしないという理由もあり、高級なものとして扱われています。

「姫ねぎ」は、地下100メートルから汲み上げた天竜川の伏流水により育てられ、水耕栽培にて生産されています。

味の特徴は、マイルドな辛味と爽やかな風味を残しながら、料理の主役を引き立てる充分な存在感を発揮しています。カルビなど焼き肉で巻いて、さっぱりとしながらも肉本来の甘さを引き立たせます。その他、椀やパスタなどの和洋中・創作料理などに幅広く利用いただけます。また、野菜寿司のメインのネタとしても利用されています。

愛知県江南市「越津ねぎ」

越津ねぎは「あいちの伝統野菜」として全国でも知名度を上げつつあるJA愛知北の特産品です。柔らかくて甘いのが特徴で、鍋物から生食まで幅広い料理で楽しむことができます。

京都府京都市「九条ねぎ」

京都の伝統野菜である九条ねぎ。京都の盆地で育ち、他のねぎにはない甘みと風味豊かな香りが特徴の青ねぎ(葉ねぎ)。「京野菜をもっと多くの方に食べてもらいたい!」という思いで、ねぎサミットでは九条ねぎのドレッシングや油などの加工品も販売します。

大阪府松原市「難波ねぎ」

葱の原産地は中国西部やシベリアと推定されており、これが日本では大阪に最初に伝わり、現在の南海電鉄なんば駅の周辺で盛んに栽培されるようになりました。これが難波葱だと言われています。711年伏見稲荷神社造営に際し、浪速から京都に葱の種が持って行かれ、これが九条葱になったと言われています。また、その後関東にも伝わり、千住葱になったと言われ、難波葱は日本中の葱の祖先とされています。

難波という地名は、「鴨(かも)難波(なんば)」に代表されるように、葱の代名詞となっています。昔はそれほどたくさんの難波葱が大阪で生産されていました。

この難波葱は、葱の香りの成分である硫化アリルを多量に含み、香り高く、柔らかくとても美味しいのですが、ぬめり成分がとても多いため、カット野菜など機械での加工が難しく、また、柔らかいため見栄えや棚もちが悪く、保存にも向かないため、近年では市場から姿を消しました。

そのような中、松原市では、この難波葱の美味しさを認識し、その味を提供し続けようと生産者が集まり「JA大阪中河内松原地区難波葱部会」を結成しました(ホームページあり「難波葱」で検索)。

平成29年4月、難波葱が「なにわの伝統野菜」に認証されてからは、多くのお店で使用されるようになり、その数は現在増加中です。

難波葱に味が一番のるのは1~3月で、葱の中に大量の硫化アリルを含むゼリー状のぬめりができます。この硫化アリルは人間の基礎代謝に大きく貢献するといわれています。また、難波葱は、分けつといって株元で何本かに分裂しやすいという特徴があり、明治時代の品種カタログには、「株(かぶ)立(だち)(分けつ)の多きこと本種に及ぶものなし」と説明されています。また、つぼみの発生数も多く、地面付近の皮の部分が赤色に着色する固体がある事が確認されています。

味覚的には、甘く優しい味で、えぐ味のないのが特徴です。他の葱と比べ根の張りもいいので、根っこを天ぷらにしても美味しいですよ。

兵庫県朝来市「岩津ねぎ」

甘い、太い、軟らかい、「まぼろしのねぎ」